我が家の台風(高潮)被害の後始末記です。台風時期のご参考になれば。
平成16年8月末の台風16号で、我が家一帯は、高潮により冠水してしまいました。家の前の道路まで出ると、膝まで水が来ていました。夜の11時頃です。
幸い、我が家は、道路面から40cmぐらい地上げして、そこから家の基礎を立ち上げているもので、床下までは水が入りませんでしたが、庭がちょうど水に浸った感じでした。(夜中で、停電までして、随分と不安でしたが)
被害は、車が床まで浸かったためオーバーホールとなったことと、車庫のシャッターが塩水に浸かってあがらなくなったことによる修理と、随分と痛い出費でした。
普通の冠水ならいざ知らず、高潮で塩分を含んでいるため、一時は、バラ、芝生、ハナミズキ、レモンといった庭木は全てあきらめました。
バラにいたっては、鉄製のアイアントレリスごとひっくりかえり、根こそぎ抜けていました。が、それでもダメ元ということで、翌日はとにかく水を庭中の植物にかけまわり、バラも植え直しました。
また、インターネットで調べていたら、塩分と中和させるため、石灰をまくのもいいと出ていたため、ホームセンターに行って石灰を買ってきて庭中にまきました。
そのかいがあってか、11月も終わりに近い段階になっても、枯れる植物はなく、ほっとしています。
ただし、ハナミズキは紅葉どころか、葉が枯れたようになってしまっています。
バラも、昨年に比べ黒点病とかの病気になったような葉っぱが随分と多くなっています。それでも11月終わりになってもまだ花が咲いていますので、ほっとしています。
レモンは、地中海性気候など、塩風が良く当たるようなところで栽培されていたりするように、塩害に対して強いようです。葉の損傷もなく至って元気です。
以下、朝日新聞に出ていた、塩害の植物の手当の記事の概要です。
海岸から結構離れたところでも台風により運ばれてきた海水が強風で吹き付けられ、植物が急に枯れる現象が多く見られた。
浸透圧の作用で葉の水分が奪われたのが原因で、塩害は、塩分の付着した状態が長く続くことから、雨の少ない台風で起きやすい。
事後対策としては、
(1)直後に水をかけて塩分を洗い流す。
(2)見かけが悪くても葉や枝を切り落とさない(急に切ると水分の吸収がうまくいかなくなる)
(3)塩害とわからず、枯れたことを水や肥料の不足と考え急に肥料とかをたくさん与えるのは、根腐れや生理障害を起こすので控える。
事前対策として、バラなど病気に弱い植物は、強風による葉ずれで傷み、その部分に病原菌が入って病気になりやすいので、殺菌剤をまいておく。
などの対策を取るとよいとのことです。
要は、塩害被害の場合は、早いとこ水をかけて塩分を流して、あとは放っておくということのようです。
我が家のように塩水に浸かってしまったら土中の塩分を流してしまうのには苦労します。特に我が家は、昔々の埋め立て地で、地面を50cmぐらい掘ると粘土が出てくるような所なもので、水はけが悪いのです。
芝生のところでも書きましたが、ガラが一杯出てきたところでもあり、こんなに庭作りに本気で取り組むのであれば、土の入れ替え、排水設備の整備、また水道管、下水管等の位置ももっと考えて家作りを進めれば良かったと後悔しています。
|