芝生の手入れとガーデニング

90年代、次々と背の高い建物が我が家周辺に建ち、東側と北側に庭がある我が家の庭は、半日陰の庭になってしまいました。そこで元々ガーデニングが大好きだったこともあり、この際、自分で庭の改造に挑戦してみようと思い、シェードガーデンの本を探してみたところ、本書とあともう1冊の計2冊しかないではありませんか?イギリスには山ほどあるのに…。ですからこれはひどく貴重な本だと思います。内容的には、ここ最近、販売されるようになった、日陰向きの色々な新品種などは載っていませんので、シェードガーデンの基礎の本といったところでしょうか?あと山野草系の栽培は難しい上、地味過ぎで若い人には向かない?それとやっぱり、ツワブキとかヒマラヤユキノシタとかはちょっと…。でも私はこの本のおかげで、着々とシェードガーデンを造っていってます。まだ3年目ですが、すでに訪れる人に、うわっなにココ、キレ?!と驚かれています。植物のセレクト次第では、へんに日当たりの良いお庭よりも、素敵なお庭になれると思いますます。できれば続編も出してほしいな?。

家の敷地内にあるデッドスペースを自分でガーデニングしたい人には、参考になると思います。ただ、この手の本は、比較的 りっぱな家、庭のページが多くなります。 自分の想像力を膨らますと考えた方が いいと思います。 造園関係で働いている自分は、この本に満足です。

写真をふんだんに使い日陰をいかす草花や配置の説明、その効果を十分に伝えてくれます。約190頁の半分が植栽の実例と解説、残りの半分が日陰で使える植物の説明で、広告頁などはなく、ギッシリ詰まったうれしい一冊になっています。
しっとり落ち着いた癒しの空間を演出したい、まるで高原の別荘に来たかのような自然味あふれる庭を表現したいというときに参考になるのではないでしょうか。

キレイで説得力のある本です。読後は｢庭は日陰でなくちゃ！｣｢日陰、最高！｣という気にさえなります。
写真がきれいで、紙質もいい。お茶でも飲みながら眺めるのに良い本です。また、きちんと編集された文章で、文字のレイアウトも読みやすい。そして、単なる雰囲気やハウツーではなく、｢なぜこういう手入れが必要か｣といった理由付けが明確で、ロジカルな構成です。庭園デザイナー、山野草研究家など複数の専門家が章ごとに担当しているので、情報にスキがありません。
落ち着いた自然風の庭を目指す方にぴったりの本です。｢色とりどり、花いっぱい！｣みたいな庭がお好きな人には向かないかもしれません。

前半は日陰の主役、ぎぼうし(Hosta)などを使った庭作りの実例。後半はシェードガーデンに使える耐陰性の強い植物の図鑑になっており、今から日陰地の庭作りを始めようと言う方には非常に有用である。