芝生の手入れとガーデニング

ガーデニングをはじめたくて庭をデザインし、そこに植栽したい植物を選んでいるとあれもこれもとなりがちなのだが、実は自分の住んでいる土地にあった植物を選ばなければ庭が形になってくれない。
信州でも高地に入るところに住み始めて庭を楽しみたいと、各種ＨＰやガーデニングの本を参考にしたが、なかなか植えられる木がないことがわかってきて途方にくれていたところ、この本に出会い、我が家のガーデニング、植栽に大きく弾みがつきました。寒い信州で越冬できる木々の紹介や、暖地では夏越しできなくても信州では宿根する種類の花々などが、数多く写真入で紹介されていてとても重宝しています。花と樹木の紹介ページが3分の１ほどもあり、花図鑑としてもみていて楽しいです。
ほかにも信州の自然、風土に合った庭づくりのＱ＆Ａもあり手放せない一冊となりました。信州やまた信州に近い気候の土地柄のガーデナーにはお勧めの一冊です。

　庭というものがその人のいる場所、いたい所であることがとてもよくわかる本です。自分がイメージしていた庭、家族でバーベキューを楽しむ庭、ちょっとした野菜を楽しむキッチンガーデン、アグリガーデンなどなどさまざまな楽しみ方の具体例が分かりやすく、また美しい写真で説明されています。信州で育てやすい花や木のカタログがあるのもありがたく、地元出版の特色です。この本ちょっとテーブルや庭先において、好きなときに写真を眺めて自分の作りたい、住みたい小宇宙を、庭に見つけたい人にはお勧めの本です。

著者の和久井さんという庭師の方、どこかで聞いたような・・・、としばらくして気づいたのですが、以前「田舎暮らしの本」に自宅と庭が掲載されていたのを思い出しました。自宅、庭ともに手作りで、都会暮らしの私にとってそれはまるで、絵本の世界のようなものでした。そのときに初めて庭師の方の仕事へのイメージがガラリと変わったのを覚えています。庭は一枚の紙に絵を描いてゆく、そう芸術家なんだなと。ただただ木を植えて、時々枝を切ってみたいなイメージしかなかったものですから・・・。この本の中にも和久井さんの自宅や庭が出てきますが、一度見に行きたいですねぇ。
この本は一応「信州で楽しむ」という表題がついてますが、私のように庭初心者でも参考になる、庭づくりＱ＆Ａコーナーがあったり充実した内容になっています。