かんたんかわいいミニ&ベビー野菜ガーデニングノート
ベランダ菜園(コンテナ栽培)家必携 |
著者は朝日新聞のbeに3月まで1年以上ベランダ菜園(コンテナ栽培)の連載があった人です。記事がすごくおもしろくて役立ったので、それらをまとめた本はないかと思い捜していたら、この本の著者であることがわかり入手しました。中身は、題名通りミニ&ベビー野菜のコンテナ菜園の解説本です。しかし、この本が優れていると思うのは、野菜栽培全般の解説が多くの園芸関係の本とはちがうところで、思わず「なるほど!そういうことだったのね」という感じでとても理解しやすいのです。したがって、野菜の栽培をはじめようと思う人、すでにしている人にもおすすめできます。この本に、朝日の記事をまとめた本があれば、ベランダ菜園は完璧なんですけどね。
気に入った |
とにかくいろいろな野菜とその栽培について実にコンパクトにまとめられています。情報が充実していて、かつ、わかりやすいところが気に入りました。
ここのところスローライフとか、ロハスとかにマッチして野菜栽培に関する本を多数見かけます。いずれも写真を多用したり、やさしい言葉で表現したり、わかりやすく解説されているようだけど、実は、ちゃんとした専門の監修者がいなかったり、執筆者も植物に関し専門に勉強していない人だったり、結局、見かけに騙されちゃって使えない・・・なんてことになっちゃうんですよね。その反面、専門家が書いた本だと難しくて、これまた使えない・・・
この本はそこが少し違います。専門家が書いているのにとてもわかりやすい。その上、種苗メーカーの人が書いているだけあって、各野菜の説明やデータも充実していて奥が深い。タネから育てることにこだわっているところもいいです。なによりも、今までよくわからなかったタネまきから収穫までの作業の疑問が「なるほど」と納得でき、解決できる点は、ほかの本にはないところかも。特に、一年中、なにかしらの野菜のタネまきができて、それぞれの時期にどの野菜がまけ、それがなぜまけるのか解説されている部分は、目からウロコものでした。
ミニ&ベビー野菜を中心に解説されているけど、普通の大きさの野菜に十分応用できる内容で、野菜栽培の初心者、経験者を問わず一冊持っておくべき本でしょうね。