芝生の手入れとガーデニング

前作に比べると、普段それほど熱心に音楽を聞いていない人たちにもより「わかりやすい」内容になっていると思います。
メロディはポップで展開も複雑ではなく、歌詞の世界観も彼独特の雰囲気が薄まって誰にでも聞きやすい内容になっています。特にシングルカットされている曲ではこの傾向が顕著です。

前作「ｃｏｎｔｒａｓｔ」の、聞けば聞くほどその魅力にからめとられていってしまうようなメロディラインや、ミニアルバム「僕らをつなぐもの」の濃密な世界観が好きな私にとっては、どうしても少し物足りない感じがしてしまいます。他の方も書いていらっしゃるように、せっかくの素晴らしい彼の声がバックトラックの音たちに埋もれてしまっている部分がすくなくありません。
ただ、メディアでの露出もライブの動員数も着実に増え、今がまさに正念場の彼としては、一気にファンのすそ野を広げるための正しい路線なのかもしれません。それに、もともと彼の得意とするアコギ一本での弾き語りを中心にアルバムを作れば確かにいいものができるかもしれませんが、そればかりずっと続けるのでは同じところを堂々巡りになってしまいます。いろいろなタイプの曲を作り演奏して、いろんなことを吸収した上で、もう1ステージ上へステップアップしてほしい。その期待も含めて、☆４つにしました。

空気感が好きです。日常を切り取るような歌詞が好きです。 ふと、自分の日常のなかの場面に挿入歌のように流れてきます。 冬から春に変わる季節に桜の木の枝を見ると「風景」を思い、夏の坂道と風を感じれば「青い蝶」を夕日の淡いグラデーションを背景にした建設中のビル達なら「夕暮れのたもと」特別変化のない日常にもこんなにも色と匂いや少しの寂しさを切り取る素晴らしい歌い手さんです。 このアルバムでは 作詩は違うけれど、「空中ブランコ」が好きです。 こまかい事がわからないけれど、個人的な感想です。

1st「コントラスト」を初めて聴いた時のような、ハッとする感じはないのですが、
何度も、何度も、繰り返し聴きたくなります。
毎日、秦さんの音楽を聴きますが、どれを聴こうか迷ったとき、
なぜか「ALRIGHT」を手に取ってしまう。
なぜか？
たぶん、こちらのほうが聴き応えがあるのだと思います。
「コントラスト」と比べると、表現力が格段にパワーアップしています。
以前にはなかった、ライブで盛り上がりそうなアップテンポな曲があるのも、
もちろんのことですが、それ以上に、
秦さんが新しい事にチャレンジして成長した感が強く、
それが聴き応えにつながっているのではないでしょうか。
聴きこむほどに良くなっていくアルバムだと思います。
今後の秦基博にますます期待！

高級食材ほど食材そのものの旨味があって、塩だけで食べることができるというが、このシンガーにも全く同じことが言える。
他のレビュアーの方がおっしゃるとおり、オーバープロデュースで彼の魅力を殺しています。彼の歌唱力があれば、アコギ一本だけでも十分、味がでます。
それなのに、軽いポップスのようにテンポを無理矢理速くして、無駄にストリングスも使ってバックが煩いです。

次回は彼だけで演奏している、もしくは無駄なものは徹底的に排除した作品を希望します。

聞きごたえあるアルバムです。
シングル「キミ、メグルボク」「虹が消えた日」「フォーエバーソング」の3曲も収録。
今の秦基博さんの伝えたいことが凝縮されていると思います。
全体的に良いのですが、ただ前作『コントラスト』の衝撃はなかったです。
「Lily」みたいな曲も聞きたいな。