後楽園(岡山県)の芝焼き | |
我が家の芝焼きが思ったほどうまくいかなかったので、後楽園の芝焼きがどうしても見てみたくて、仕事を休んで見に行きました。(笑) |
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後楽園といえば、水戸の偕楽園、金沢の兼六園と合わせ天下の三名園に数えられる庭園です。 池、築庭の他は、写真のような芝生が一面に敷き詰められています。 我が家では全然火が回らなかったのに、この広い芝生をどうやって燃やすのか、興味津々でした。 |
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左の写真のように、竹で作った松明に火を付け、その松明を芝生の上にひこずるだけで、みごとに芝生が燃えはじめ、あっというまに炎が広がります。 我が家の芝焼きのイメージがありますので、本当に驚きました。 |
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みるみるうちに炎が広がって、左の写真のように一面真っ黒になります。これだけ燃えるのに、ものの10分とかかったか、かからなかったかというぐらいです。 | |
何でこうも、燃え方が違うのか。 左の写真は、後楽園の芝です。 種類は野芝で、姫高麗芝のように柔らかい、細い葉ではありません。 また、基本的に芝生内立ち入り禁止のため、我が家のようにべたっと葉が寝ておらず、立っています。藁が枯れたような状態となっているんですね。これなら火が良くつくはずだ、と納得しました。 |
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また、左の写真は、燃えた後をほじくってみたのですが、中の方まで完全に燃えているのではなく、一面真っ黒になってはいるものの、表面の一部が燃えているという感じでした。 これを見る限り、地面に残っているサッチを全て燃やし尽くそうというのとはちょっと趣旨が違うのかもしれません。 |
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芝焼きの後は、やはり穴あけとかの手入れをするとのことでしたので、少々のサッチを気にするのではなく、根切りとかの作業も重要なのかもしれません。 後になって知ったのですが、後楽園の芝焼きは、冬枯れの芝に、たばこを投げ捨てる人がいたら火事になるので危ない、というのが最初の始まりだったようです。 何のことはない、文化財保護とかそういう観点からだったようで驚きましたが、害虫駆除とかいう面からも効果があるのは確かなようです。 芝焼きをするつもりなら、前年は、遅くまで芝刈りをするのではなく、葉っぱを少し長い目に残したままにしておくのがよいのかもしれません。 |