で、採取した土を送って、しばらく後に来た分析結果が以下のようなようなものでした。 結論から言って、我が家の庭の土壌は異常に石灰が過剰になっていることがわかりました。
ざっと数値を書きますと
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分析値 |
目標値 |
基準 |
ph |
水浸透(H2O) |
7.5 |
5.5〜6.5 |
5.0 |
塩加浸透(KCL)
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6.5 |
4.5〜5.5
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4.0 |
差 |
1.0 |
1.0 |
1.0 |
電気伝導度(EC)
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0.11 |
0.5以下(作後) |
0.30 |
リン酸 |
リン酸吸収係数 |
290 |
700以下 |
700 |
有効態リン酸 |
18 |
60mg以下 |
40 |
置換性 |
カリ |
6 |
70〜90mg |
39 |
石灰 |
349 |
210〜280mg |
56 |
苦土 |
22 |
60〜80mg |
8 |
塩基置換容量(CEC)
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6.4 |
15em |
15〜20 |
塩基飽和度 % |
214 |
80% |
50 |
分析コメントには、以下のとおり記載されています。
「分析値から、CEC(塩基置換容量)に対してのバランスでは、リン酸・カリが不足しています
ので、施用してバランスよくする。石灰過剰からの高PHとなっているようです。PHに注意して
過剰な(余分)な石灰は施用しないでください。」
実際のところ、分析項目がどうなのか、よくわからないところがありますが、石灰過剰なのは、
素人の私が見てもよくわかるほどでした。
欲を言えば、素人目にも数値項目の意味がわかるような説明がもっと欲しいところですね。
分析結果により、不足しているリン酸、カリの要素の入った肥料についてのチラシのコピーが
同梱されていました。
石灰成分が多いのは、言われてみれば覚えがありますので、そうなんだ、という感じです。
一番最初に芝生を植える前、酸性土壌に多いスギナが一杯生えていましたので、石灰を播いたこと、また台風の浸水、高潮で塩混じりの水に庭一面浸かった時に
対策として結構の量の石灰を播いたことがありますので、その影響が大きいのだと思います。
その割に、肥料といえば、既製品の「ドクター芝」とかいった化成肥料を適当に播くだけだったので、そういう面では芝生に必要なリン酸、カリとかが不足になっていたんだと思います。
参考に各数値の解説の部分は以下のとおりです。
「pH」
pHは、土壌の酸性度を示す数値です。水浸出で測定した方が通常のpHです。
塩化溶液浸出pHは、土に塩(塩化カリウム)の溶液を加えて測定したもので、健康な土壌では、pH差が、1程度あります。
多肥土壌や塩(特に塩化ナトリウム塩)のある土壌では差が小さくなります。
「電気伝導度」
電気伝導度は、土壌中の塩類濃度の指標です。また、土壌中のチッソ分(硝酸態チッソ)の指標ともなります。
作物によって濃度障害への抵抗性は異なりますが、ECが1以上ある土壌では注意が必要です。
「リン酸 吸収係数」
リン酸吸収係数は、通常の土壌では500〜1000程度です。火山灰土壌では2000以上
あるものもあります。
これ自体は土壌の特質ですので、改善は難しいです。
有効態リン酸係数は、土壌中にあって作物が利用可能と思われるリン酸の量を示しています。
最近、リン酸過剰・石灰過剰の土壌が多いですが、こういった土壌では、リン酸と石灰が結びついてしまい、リン酸・石灰が十分あっても効かないという状態になってしまうので注意が必要です。
「塩基置換容量」
塩基置換容量は、人間でいえば胃袋の大きさを示しています。この値が大きいほど施肥がし
やすくなります。(多肥に強い)
これも一朝一夕には改善できません。良質のたい肥、粘土などの継続施用がポイントです。
「塩基飽和度」
土壌はアンモニア態チッソ・カリ・石灰・苦土といったプラスの電気を持つ肥料成分を吸着する
能力(CEC)を有しますが、その土壌のCECのうち、カリ・石灰・苦土が何%占めているかを
示す数値です。
という解説が付いていました。
あと省略しますが、pH、腐植、CEC、チッソ成分などの解説の部分もあります。
芝生が必要とする肥料に欠かせない三要素が「窒素・リン酸・カリウム」ですので、とりあえずはこれらの肥料が全然足りていないということだけはわかりました。
お金はかかりますが、今後のこともありますので、ガーデニングにはまっている方で、思った植物がうまく育たないといった悩みがある方なら、一度はやってみてもいいかもしれませんね。 |